『蒼穹のファフナー』[1](そうきゅうのファフナー)は、XEBEC制作によるTVアニメーション作品である。2004年7月4日から同年12月26日までテレビ東京系で放送された。その後本編の前日談に当たる新作アニメ『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』が年末スペシャル番組として2005年12月29日にテレビ東京他で放送された。
2009年12月23日、新作プロジェクト『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』が2010年に始動することが公式ホームページにて告知され、2010年12月25日に劇場公開された。また、映画新作公開に併せ、同年12月16日から21日まで『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』として舞台化された。
さらに、2012年に続編「蒼穹のファフナー エグゾダス-EXODUS-」を制作する事も発表されている。
[編集] あらすじ
太平洋に浮かぶ孤島・竜宮島。ある夏の日、好奇心に駆られた少年達はラジオから流れ出す未知なる者の声を聞く。「あなたはそこにいますか……」
それから数年後、竜宮島に再びその声がこだまする。それこそ正しく未知の生命体"フェストゥム"による侵攻の合図だった。突如飛来した金色に輝く美しき"敵"は平和な島を一瞬にして地獄へと変える。島の大人たちはフェストゥムに対抗すべく組織された"アルヴィス"の人間だった。彼らにより、島は武装した要塞へと姿を変え、死力を尽くした抵抗が始まる。搭乗予定者・蔵前の死により窮地に立たされたアルヴィス司令・皆城公蔵は最適格者である真壁一騎の実戦投入を決断する。幼馴染みの皆城総士に促されるまま、一騎は人型決戦兵器・"ファフナー"に搭乗する。なんの疑いもなく信じていた世界は偽りだった。仰ぎ見ていた美しい空も偽りだった。祖国日本は既になく、人類はフェストゥムの侵略で全滅の危機に瀕� ��ていた。
一騎は尋ねる。「俺たちはどこへ行くんだ?」。総士は答える。「楽園だよ」。こうして、少年たちは人類の存亡をかけた激しい戦いの渦に巻き込まれていくのだった。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 登場人物
主要人物含め、アルヴィスの子供たちはフェストゥムの因子を組み込まれており、その影響として、それぞれ天才症候群(サヴァン・シンプトム)の兆候を有する(現実のサヴァン症候群とは異なる。同項参照)。これは子供たちに人間以上の脳の処理速度を持たせ、フェストゥムの読心能力に対抗させ、ファフナー・ノートゥングモデルへの搭乗を可能とするものである。兆候には個人差がある。天才症候群の兆候は劇中表立って語られないが、話の端々でその兆候を見つけることが出来る。たとえば、冒頭で子供たちがいじっている通信機は、構造理解力に優れた衛が修理したものである。また、アルヴィスの子供たちのほとんどは人工子宮により生み出されたものであり、実は"里子"で両親との血縁関係がない者もいる。
オイルはどこから来るのか?
[編集] 主要人物
- 真壁 一騎(まかべ かずき)
- 声 - 石井真/豊口めぐみ(幼少時代)
- 主人公。14歳の少年。ファフナー「マークエルフ」および「マークザイン」の搭乗者。陶芸家の父と二人暮らし。男所帯ゆえに家事が得意。
- 人工子宮で誕生した。アルヴィスのファフナー搭乗者の中で最高ランクの適性をもち、当然蔵前以上であったが、認識制限コードレベルの解除が、その段階にまで成されていないことと、疎遠となり悪化していた皆城総士との関係を考慮され、敢てファフナーの搭乗を避けられていた。天才症候群の影響として、驚異的な運動能力、反射神経、肉体の耐久力を持つ。
- 小説版では、総士に「競い合うライバルさえ居れば何所までも成長し、オリンピックの全種目で金メダルを取れる」とまで言われたこともあり、咲良が唯一柔道で勝てなかった人物でもある。対戦した際失神寸前にまで追い込み、「いつか殺す」とまで言い残された。その後、一騎は咲良目当てな、学校中の男子から挑戦状を受け続ける羽目になる。
- 幼い頃に親友・総士の左目を傷つけて失明させた。その事件がきっかけで無気力で自己否定が強い性格となる。変性意識は、それゆえにファフナーに搭乗していても性格の変化がほとんど見受けられない。しかし実際は、敵を倒す度に密かに暗い悦びを覚えており、降りた後で自己嫌悪を繰り返している[2]そんな醜い心もジークフリードシステムを介して総士に筒抜けになっているが、周囲には秘密にしていることも負い目となっている[3]。総士との関係は失明事件を機に悪化し、お互いに避けるようになっていた。
- フェストゥム襲撃に際して搭乗前の事故で死亡した蔵前に替わり、急遽マークエルフに搭乗して実戦に臨み迎撃に成功。その後は総士の下す命令に否応なく従いフェストゥムと戦っていたが、翔子の死と甲洋の離脱により総士へのわだかまりは日増しに強くなっていく。それが、総士だけが知る真実に起因することに気付いた一騎は、総士の本当の考えを自分も知りたいという思いから、狩谷に唆され竜宮島を離れる。
- 島の外の現状を目にしたのも束の間、道生とカノンに捕縛され、新国連軍に連行される。日野親子との再会の後、亡き母・紅音と同じ容姿を持つフェストゥム「ミョルニア」に導かれ「マークザイン」に搭乗。暴走して周囲の全てを取り込み、そのまま始原に還りかけるが、覚醒した乙姫のテレパシーに導かれ、自身で心の奥底に封印した過去の真実に向き合うことになる。失明事件の真相を知った一騎は総士と再会して対話したいとの思いを抱く。暴走を止めた「マークザイン」は新生して現在の形となり、危険を押して迎えに来ていた真矢と溝口に助けられた一騎は竜宮島に帰還する。帰還後、一騎は総士と向き合い始める。一騎の思いに気づいた総士もまた不器用ながらわだかまりを解消しようと努力したことで、歪だった二人の 関係は健全化していく。
- 一騎の帰還は同時に新国連軍という新たな敵を島に招き入れる結果となった。フェンリルを使い島を消滅させようとしたカノンを説得し二人の仲間を得た一騎だったが戦いは激しさを増していく。衛と道生を失い、咲良も同化現象に倒れる。一騎の体にも危険が迫っていた。フェストゥムに囚われた総士を救出するため発動した蒼穹作戦において、北極でのフェストゥムとの戦いに終止符を打ち総士を救出した一騎たちだったが、脱出の際に襲撃される。総士に危機を救われたものの、同化現象の進んだ総士はこの世界を去ることになり、二人は再会を約して別れた。
- 同化現象の進行により、終盤では瞳の色が変化して視力も衰え、移動の際に杖が必要な状況になる。ミョルニア(真壁紅音)によってもたらされた最初のデータによって症状は改善したが、蒼穹作戦後に両目を失明している。しかし北極で回収したメインのデータによって同化症状を回復させる薬が、開発されたことが示唆されている。
- 皆城 総士(みなしろ そうし)
- 声 - 喜安浩平
- 指揮管制システムであるジークフリードの搭乗者。一騎の幼馴染で乙姫の兄。14歳。責任感が強く寡黙な少年。成績優秀だが愛想がないせいもあって周囲からは孤立しがち。言葉足らずで不器用な性格が禍して誤解を受けることが多いものの、実は仲間想いでナイーブ。幼い頃の事故で左目を失明している。
- 島の子供達の中で唯一島の外の世界の現実と惨状を知る。竜宮島のコアである乙姫の兄である事も手伝い、島を守る事に大きな責任を感じており、冷徹で頑なな態度を見せる。
- 自然出産も可能だったが、瀬戸内ミールの因子そのものを移植させるため人工子宮に移され誕生した。天才症候群の兆候により、複数の人間の思考や感情を並列に処理できる頭脳を持つ。他の子供と異なり、既に遺伝子の段階から免疫系レベルまで融合しているので、高いコード系成率と同時に強い同化耐性も持ち合わせており(プロトタイプの一体型ファフナーでも18時間は耐久できる)、分離統括型である現在のジークフリード・システムを制御できるのは事実上、総士だけになっている。
- 幼少時代に同化衝動に襲われ、一緒にいた一騎を同化しそうになるも、一騎の咄嗟の反撃で左目を負傷。この出来事により左目こそ見えなくなったものの自我を取り戻す事ができた経験が、「皆城総士」という根源的なアイデンティティの獲得の絶対条件となっている。そのためファフナーとの一体化によって制限されていた左目の視界を取り戻す事は、その時に切り捨てたはずの「違う自分」=「フェストゥムとしての自分」の想起と、それに対する恐怖・拒絶につながるため、ファフナーとの一体化=「変わる事」を受け入れられずノートゥングタイプのファフナーには搭乗できない[4]。心の動きを見透かされ、同化現象の恐怖にさらされているパイロットたちに対しても申しわけないと感じ、時としてパイロットに冷徹で過酷な命令を下している自分自身にも歯痒さを感じている。
- 「-NOW HERE-」収録のドラマでは彼自身の意思で羽佐間翔子の墓を汚させ、また自ら彼女の墓を清掃した事などが明らかになる。翔子の墓を汚させた理由は「自爆戦術が有効だと、パイロットを含む竜宮島の住民全員が認識してしまった場合の結果」を危惧しての事。
- 密かに真矢に好意を寄せており、それを悟られまいとするせいか、常に態度が裏目に出てしまう。また、それに気づいている乙姫からはよくからかわれている。
- 終盤でシステムごとフェストゥムによって北極に連れ去られる。蒼穹作戦で一騎達に救われるが、一騎と再会の約束をし、同化されすぎた肉体は消滅する。本編では描写はカットされたが、肉体は消滅したものの、その精神はコアとして残り、甲洋とミョルニアに保護され、目覚めを待っている。
- 遠見 真矢(とおみ まや)
- 声 - 松本まりか
- 物語の語り部となっている14歳の少女。一騎とは対照的に女ばかりの三人家族で暮らす。明朗快活だが、不器用で多少天然ボケな面もある。勇敢で芯は強く、過酷な状況を前にしても動じない。趣味はロッククライミング。周囲の人間が何を考えているのか、顔を見ただけで何となく分かってしまうなど、高い洞察力を持つ。この力はロッククライミングの際にも発揮される。友情に厚く、身体的ハンデから学校に通えない羽佐間翔子のために足繁く訪問して慰めとなっていた。翔子が一騎に抱く好意を知っているせいで、自分自身の抱く一騎への思いを押し殺すような奥ゆかしさも持つ。
- 最初のフェストゥム襲撃時、下校途中で屋外にいた。翔子と避難する途中で空が変わる様(偽装境界が解除された)や、フェストゥムに同化される人々を目撃してしまう。
- 適性検査の際、「身体的なハンデ」が発見されたためにCDCでオペレータを担当していた。翔子、甲洋といったファフナーに搭乗する仲間たちが身も心も傷つき、自分の前から一人また一人と消えていくのを歯がゆい思いで見つめてきた。少しでも皆の役に立ちたいと考え、溝口と共に危険な任務にも従事している。翔子の死後はその遺志を受け止め、一騎への好意を表に出すようになる。一騎のことを常に気にかけており、総士との関係の変化も、身体的な変化が起きている事にも真っ先に気づいた。
- 実は妹を思う姉の弓子により情報を改ざんされており、一騎と同レベルの高いパイロット適性を持つ。その事実が発覚してからは、自らの意志でファフナー搭乗者となることを選び「マークジーベン」に搭乗する。ファフナー搭乗時(変性意識)は沈着冷静で高い集中力を持つようになり恐怖さえ感じなくなる。優れた狙撃能力を発揮して初陣を飾る。蒼穹作戦ではマークザインと同化したライフルで敵のミールを撃ち抜く。総士と別離を経て、島への帰還を果たした一騎を出迎えた。
- 皆城 乙姫(みなしろ つばき)
- 声 - 仲西環
- 総士の妹。竜宮島の守り神という過酷な運命を背負わされた少女。12歳。自分の置かれた立場を知り抜いているがゆえに老成して達観したところはあるものの、好奇心旺盛で明るく元気な性格をしている[5]。兄の総士をからかったり甘えたり、遠見千鶴を母のように慕うなど、歳相応の少女らしい面も持ち合わせている。
- 胎児期に瀬戸内海ミールの暴走を受け半同化状態の母、皆城鞘の胎内から、人工子宮に移され出生。人類に数人しかいない人間とフェストゥムの融合独立個体。もともと人工子宮の中で過ごすことが前提の身体の造りとなっているので、長期間の外での活動には耐えられない。乙姫の場合は、3ヶ月が人間として生きられる期間であり、その少ない時間を精一杯生き抜くことを選択する。
- 竜宮島のコアとして12年間、人工子宮ワルキューレの岩戸の中で島の機能を管理していたが、物語中盤において遂に覚醒し、島内を自由に移動、人間としての生活を始める。序盤は一騎の前に姿だけを見せ、まだ事態を受け止めきれず、気持ちが揺らいでいる一騎に、総士と一緒に戦って、支えてやって欲しいと地下の岩戸へと導く。
- 人間でもフェストゥムでもあるため、どちらの存在にもこれからの行く末を自分達で選択させようとする。そのために自身の目と足で情報を集め、戦闘時もそれを見届ける。また、独立していてもコアとして竜宮島の様々な管理機能や戦力は使用可能で、同時に島の全てを知る「生き神様」のような存在で島民から崇拝される。総士を救出する際には、何も使わずに一騎と容易くクロッシングを行っていた。
- 「人として生きたい、一人ぼっちになりたくない」という思いは強く、島との最後の同化により親しい人たちとの別れを迎えたとき、思わず足が竦んで泣き崩れてしまう。ひたすら抱きとめてくれた千鶴の温かさに、亡き母を感じ取った乙姫は「私もこんな風に皆のお母さんになればいいんだ」と、自分の運命を心の底から受容。岩戸に入り肉体を消失させた。瀬戸内ミールが生命の循環を完全に理解したため、ミールの分身として無限に輪廻転生を繰り返し、学習しながら岩戸を出入りする存在、真の「島の女神」となった。
[編集] アルヴィスのファフナー搭乗者
- 羽佐間 翔子(はざま しょうこ)
- 声 - 松来未祐
- 真矢の親友で病弱な少女。14歳。肝臓に持病を持っており、長時間の運動が出来ないせいで臥せりがちの不自由な生活を強いられていた。思うように学校に通えない彼女のために、真矢をはじめとする友人たちが訪ねて来てくれることが唯一の楽しみであった。しかしながら、肉体的ハンデとは裏腹に、実は一騎に次ぐ高いパイロット適性を持つ。一騎に対してはひとかたならぬ想いを抱いており、逆に甲洋からは想いを寄せられている。
- アルベリヒド機関の保管遺伝子より誕生し、羽佐間容子の養子となる。ファフナーの正規搭乗者ではなかったが、一騎との約束を果たすため整備が不完全な上にまともな武装もないままファフナー「マークゼクス」で出撃しフェストゥムに追い詰められる。苦闘の末、レイジングカッターをフェストゥムに巻き付け島から引き離そうとしたが、その際同化されかけたため脱出不能となり、フェンリルの使用を決意。総士の同意を得て、養母である容子への謝罪、一騎への想いを口にした後、自爆した。ファフナー搭乗時(変性意識)は一騎への思慕がさらに強くなり、同時に攻撃的な性格へと変貌する。コミック版でも本編と同様に死亡。
- 死後、貴重な機体をむざむざ破壊した愚か者と誹られ、墓碑に嫌がらせをされるなどの惨い仕打ちをうけた。そうした行為は翔子を知り、真相を知る者たちの心を傷つけ、甲洋に悲劇をもたらすことになる。
- 終盤で竜宮島に暮らすことになったカノンは容子の計らいで翔子の部屋や遺品を使っている。
- 『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』では共に遠見医院に通院して治療を受けている先輩・将陵僚との交流が描かれ、学校に自分の居場所がないことを嘆いていた。
- 春日井 甲洋(かすがい こうよう)
- 声 - 入野自由
- 穏やかで心優しい14歳の少年。実家ははやらない喫茶店を経営しており、両親との折り合いは良くない。翔子の事を想っており、一騎との橋渡しになった事もあった。しかし、翔子の死を境に一騎や総士に憤りをぶつけるようになる。
- 羽佐間翔子と同じ出生の境遇にあり「里子」。ファフナー「マークフィアー」の搭乗者。真矢と溝口恭介を助けるため危険を顧みずファフナーで海に潜るもフェストゥムに接触される。結果、真矢と溝口の救出には成功するが中枢神経を同化されてしまい、以降長きに渡って昏睡状態に陥る。これを総士に「自業自得」の一言で片付けられた。自己犠牲を快く思わない総士の仲間に対する煽りでもあったが、仲間の命を軽んじているとの誤解を招くことになり、真矢の怒りを買い、一騎が島を出て行く原因の一つとなった。
- 昏睡状態になってからはカプセルの中で眠っていたが、中盤にてスレイブ型のフェストゥムとして覚醒。一騎たちを送り出すためにミョルニアと共に島を護り、蒼穹作戦において一騎と総士を助ける。
- 小説版では周りの者を安心させてくれる性格だが、ファフナー搭乗時(変性意識)は同化された味方を冷静に処理する事から「味方殺しの甲洋」と呼ばれている。また、天才症候群のために驚異的な記憶力を持ち、他人の言動や仕草を思い出しては疑心暗鬼に囚われる様も描かれている。
- 要 咲良(かなめ さくら)
- 声 - 新井里美
- ボーイッシュな女の子。14歳。翔子の死後、ファフナー「マークドライ」の搭乗者となる。スポーツ万能で勝気で男勝りな性格。また面倒見が良くきっぷが良いことから好かれ、剣司と衛を従え、彼らから「姉御」と慕われている。一方でファザコン気質なところがあり、父のような男性が理想のタイプである模様。敬愛していた父親を殺したフェストゥムに対し強い敵意を持っており、一体でも多くのフェストゥムを倒そうと奮戦する。一騎の活躍に対して強い対抗意識を抱く。
- 剣司と次第に心を通わせ合うが、その矢先に同化症状が発症し、昏睡状態に陥る[6]。
- ファフナー搭乗時(変性意識)はフェストゥムへの憎悪が強く表れているが、その内面にはフェストゥムに対する恐怖の感情も押し隠されている。
- 天才症候群の兆候として、物体のバランスや力の作用など、力学的効果の面で才能を持つ。実家の格闘技で才能を見せるのはこのためである。
- ドラマCDでは、本編では描かれなかった真矢との確執が明らかになる。
- 小説版では、名前こそ出てこないが「柔道娘」として登場した。
- 近藤 剣司(こんどう けんじ)
- 声 - 白石稔
- 一騎や甲洋たちとは異なり、自然受胎により出生した仲間思いでお調子者の少年。自称イケメンの目立ちたがり屋。軽率な言動と不甲斐ない態度から母親を落ち込ませている。一騎が島を離れた後、ファフナー「マークアハト」の搭乗者となる。
- 咲良に好意を寄せており、「弱い男に興味はない」と公言する彼女に振り向いてもらうため、身体能力の高い一騎に度々決闘を申し込んでいる。一騎個人に悪い感情を抱いているわけではなく、むしろ一騎を孤立から救っている[7]。
- 一応中学校の生徒会長だがほとんど認知されておらず、真矢や咲良は総士が生徒会長だと思っていたほどである。
- ファフナー搭乗時(変性意識)は臆病な性格となる。咲良の同化・衛の死を受けて引き籠ってしまうが、母・彩乃がフェストゥムに同化された事を機に立ち直った。一騎、真矢、カノンと共に蒼穹作戦に参加し、彼らと心を一つにして戦う。最終局面では勇敢な面も見せ、一騎達と分断されてしまったにもかかわらず、単独でイドゥンに同化されたマークニヒトに深手を負わせた。
- 天才症候群の兆候として、直感的解答力に優れるが、そこまでの過程がわからないので、結果的に皆に馬鹿にされる。
- 小楯 衛(こだて まもる)
- 声 - 斎賀みつき
- 大人しく引っ込み思案な14歳の少年。剣司、咲良といつもつるんでいる。剣司と同時にファフナー「マークフュンフ」搭乗者となる。大の漫画好きで、大粒あんこ作の「機動侍ゴウバイン」は特にお気に入りだが、後に「大粒あんこ」の正体が自身の父親だと知る。
- 恐怖心を抑えるため、ファフナー搭乗時(変性意識)はゴウバインのヘルメットを被り、「俺がゴウバインだ」と自己暗示をかけている。ゴウバインのヘルメットを被っている時は非常に強気であり、咲良と剣司を驚かせるほどだが、ヘルメットを外すと元の性格にもどる。またヘルメットを被っている時の記憶は無い。後にゴウバインの作者が父だと知ってからはゴウバインのヘルメットをかぶることをやめ、強くなることを決意する。スカラベ型フェストゥムが襲来した際、後輩の堂馬にゴウバインのヘルメットを託して出撃、仲間を守るために自ら敵と共にルガーランスに突き刺さり、脱出したコックピットごとねじ切られ死亡。ただしコミック版では生存している。
- 天才症候群の兆候として、構造理解力に優れる。衛の修理した通信機とそれを通して子供時代の一騎らが応答したことが、後のフェストゥム来襲の遠因となっている。
- 蔵前 果林(くらまえ かりん)
- 声 - 白石涼子(本編)/木村亜希子(RIGHT OF LEFT)
- アルベリヒド機関により、誕生した皆城家の養子で、総士の義姉弟。14歳。ファフナー「マークツヴァイ」の搭乗者。総士と共に、早期から島の秘密を知る子供であり、フェストゥム襲来時の竜宮島でファフナーに唯一搭乗できたパイロットだったが、マークツヴァイに乗り込む直前に攻撃を受け、戦うことなくヴァーンツベック(竜宮島の地下高速移動システム)内にて、日野恵(日野道生の母)とともにフェストゥムに同化された。
- 本編では深く掘り下げられないまま終わったが、前日談の『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』では、マークツヴァイに搭乗した。
- 同化耐性はあまり高い方ではなく、たった3回の起動実験でファフナー搭乗者にみられる同化現象を起こしており、瞳が赤くなってしまい、特殊な眼鏡でそれをごまかしている[8]。
- 五年前の事件以降、一騎と疎遠になっていた総士にとっては、唯一、秘密と本音を明かせていた人物で、数少ない理解者である。特に本編前半は、一騎らパイロット間との現実認識の差も絶望的であり、予期せぬ彼女の早すぎる死亡は大きな痛手だった(小説版では、彼女の方にも精神的に全く余裕がなく、アニメ版ほどには良好な関係ではなかった)。
[編集] 気象予報士の給料は何ですか?
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- 真壁 史彦(旧姓:麻木)(まかべ ふみひこ)
- 声 - 田中正彦
- 一騎の父。アルヴィス司令補佐、公蔵の死後、彼の代理を経て司令に昇格する。厳格な軍人だが温厚で理性的な人格者。
- 一騎以上に性格的に不器用。妻・紅音の影響から、土弄りに勤しんでおり、陶芸家を営んでいるものの腕はあまり良くない。家事全般を一騎に頼りっぱなしなため、米を研がずに炊いてしまうなど生活力はほとんどない。一騎不在の際には夕飯は溝口宅でご馳走になっていた。
- フェストゥムとの「共存」寄りの思想を持ち、皆城公蔵の「決戦」を望む姿勢には苦慮していた。軍務に忠実であるが、島を守るために子供たちを戦いの矢面に立たせることを快く思っていない。一騎を戦わせる事を紅音に詫びるなど、父親としての顔を持ち、本当の親でなくとも愛する子供を失う辛い気持ちにも配慮を見せる。それだけに甲洋をその手にかけようとまでした春日井夫妻の態度には怒りを露わにした。
- 真壁 紅音(→ミョルニア)(まかべ あかね)
- 声 - 豊口めぐみ
- 史彦の妻で、一騎の母。かつては日本自衛軍第2混成団特科大隊のエースパイロットであり、史彦の上司でもあった。陶芸を通じて土、すなわちシリコン(フェストゥムと同じ物質)に触れ、フェストゥムのことを知ろうとするなど、独特の考え方を有していた。
- 皆城公蔵がミールを分析中だったにもかかわらず、ミールを本質的に理解した最初の人物。
- 史彦を助けようと、フェストゥムに自ら進んで同化し、フェストゥムに時間と存在を与え、ミールの共鳴核となる。
- ミョルニアとなってからは日野洋治に匿われて部下として振舞っており、モルドヴァ基地壊滅の際にマークザインを操って一騎のピンチに駆けつけた。
- 自分のコアを助ければ、フェストゥムと共存するためのデータとまだ生存している皆城総士の両方が手に入る事を伝えるため、ミョルニアとして竜宮島に現れ、絶望の淵に立たされたアルヴィスに希望をもたらした。
- 皆城 公蔵(みなしろ こうぞう)
- 声 - 中田譲治
- 総士、乙姫の父。アルヴィス司令で平常時は中学校の校長。フェストゥムに対しては、「共存」ではなく「決戦」を望んでいる、アルヴィスきっての好戦派。
- 序盤で丸腰のファフナーで戦う一騎を救うため手動でレールガンを届ける行動力を見せるも、直後にフェストゥムの攻撃を受け、あえなく戦死した。
- 狩谷 由紀恵(かりや ゆきえ)
- 声 - 沢海陽子
- 弓子、道生と同級生で幼馴染み。アルヴィスでは一騎らパイロットの上官で、中学校の現代国語の教諭。システム関連に精通している。フェストゥム因子移植第一世代の生き残りで、自分や同級生が事実上実験台にされた事に対しては憤りを抱いている。
- 実は新国連のスパイでその行動は正に毒婦。一騎たちをお互いの不信感を煽るような言動で混乱させた。アルヴィス内の反主流派を扇動して部下とし、廃棄された施設内でミールの情報を入手させるが、フェストゥムの襲撃で危険とみるやあっさり切り捨てようと図る。混乱に乗じて史彦の盟友・溝口と人質がわりに指名した真矢[9]を謀殺するためフェンリルによる自爆を提唱した。生還した溝口から事実が発覚して、雲行きが怪しいとみるや、一騎を唆して竜宮島を脱出。マークエルフを手土産に新国連に合流してからは一騎の身柄を売り渡した。島に新国連を招き入れた際には、竜宮島に意気揚々と乗り込んでくる。
- 一方で、道生にカノンが竜宮島でフェンリルを発動するよう命じられていることを教え、自身も道生の脱走に協力するなど、フェストゥム因子移植第一世代で同期の弓子・道生には心を許していた。
- 最終局面ではマークニヒトのパイロットとなりヘヴンズドア作戦に参加するかと思われたが起動実験中にマスター型のフェストゥムに同化される。身体の自由を奪われ、操られた状態でミツヒロを殺害させられた絶望感と怒りはフェストゥムに「憎しみ」を教える要因となった。
- ミツヒロを深く敬愛しており、彼のためならば公蔵の愛人になる事も厭わなかった。
- 遠見 千鶴(とおみ ちづる)
- 声 - 篠原恵美
- 真矢と弓子の母。極めて穏やかな物腰の女性。アルヴィスではフェストゥムおよびファフナー搭乗者の肉体変化(染色体や同化現象)などの研究を担当。
- 遺伝子研究者という立場上、パイロットの親達に子供の身体の変化などを告げなければならないなど、辛い役回りであるが、彼女自身はそれが自分の義務であると考えている。
- 史彦に密かに想いを寄せており、奇しくも親娘がそれぞれ真壁親子に恋慕するという状況で娘の弓子には呆れられる。
- 遠見 弓子(とおみ ゆみこ)
- 声 - ゆかな
- 真矢の姉。アルヴィス管制オペレータで千鶴の研究助手も兼務。平時は養護教諭を務め、パイロット達の引率者にもなる。
- フェストゥム因子移植一世代目の生き残り。由紀恵とは旧知の仲で、彼女の事を「ゆきっぺ」と呼ぶ。
- 一騎はさておき、後に続くパイロットたちの投入には断固反対していた。翔子の出撃にも反対し、甲洋と咲良が選抜された際にも猛反対した。
- 真矢のパイロット適性が極めて高いことを知りながらも、その身を案じ隠蔽した。その事を元父ミツヒロ・バートランドに知られ、遠見一家の追放の口実にされてしまう事もあったが、島民の厚意により事実上不問となる。
- 千鶴との大喧嘩の末、ずっと想いを寄せ竜宮島に帰ってきた道生と同棲し、後に彼の子供を身篭る。
- 羽佐間 容子(はざま ようこ)
- 声 - 葛城七穂
- 翔子の義母。アルヴィス研究員でファフナー整備関連を主に担当(オペレータも兼務)。学校では理科を教えている。
- 母親としての才能を認められ、アルベリヒド機関の依頼により、翔子を育てた。自分の子でないものの愛情をかけて育てる。
- 翔子を思うあまり、才能が認められてファフナー搭乗者に選ばれることを望まなかった。翔子がマークゼクスで出撃しようとしたとき、彼女の身を案じて止める。翔子の意志は強く「あなたの子供じゃない」と突き放されて呆然と見送るしかなかった。翔子の死後、甲洋から愛犬ショコラを引き取った。娘を失った心の傷は深く、自殺未遂を起こし史彦に止められた。頑なに新たな里子を引き取る事を拒んでいたが、後に、カノンを引き取り、養女として育てる。
- マークニヒトの襲撃時、手塚によってファフナーのカプセルに押し込まれたためにかろうじて同化を免れ、蒼穹作戦前にカノンから母と呼ばれるまでに至った。
- 要 澄美(かなめ きよみ)
- 声 - 石川静
- 咲良の母。アルヴィス研究員で主にオペレータを担当。学校では体育教師を務める。
- 近藤彩乃とは親友であり、ライバルでもある。
- 夫が戦死して間も無く咲良がパイロット候補であると告げられた。その後、ファフナーに搭乗した咲良の体に変化が生じた際、島のためとはいえ子供達を犠牲にすることに苦言を呈した。
- 彩乃が同化された後は、彼女の意志を継ぎ、剣司を引き取る事を決意する。
- 要流柔術の師範は誠一郎ではなく彼女であり、当然ながら誠一郎よりも強いらしい。
- 要 誠一郎(かなめ せいいちろう)
- 声 - 小山力也
- 澄美の夫で駐在所勤務。自宅では和装で書道を嗜んでおり、柔術にも優れる。
- その正体は戦闘機ブルギリム隊のパイロット。牽制と迎撃のため出撃するもフェストゥムに捕らえられ、ヴェルシールドに叩き付けられて戦死した。
- 彼の死が咲良に多大な影響を遺した。
- 近藤 彩乃(こんどう あやの)
- 声 - 玉川紗己子
- 剣司の母。「アーカディアン・プロジェクト」における島の開発者で、生物工学の第一人者。数学教師。
- 家でも数台のパソコンを保有し、フェストゥムの解析にいそしむことも。軽はずみな言動の多い剣司を「馬鹿息子」と呼び呆れる事もあったが、剣司が友人の同化や死に耐えきれず引き篭もった際には、彼を庇い、母としての愛情をみせる。
- 直後のフェストゥム襲来で同化されてしまうが、それによって剣司は再びファフナーに乗ることを決意した。
- 小楯 保(こだて たもつ)
- 声 - 高瀬右光
- アルヴィスのメカニック(武器開発など)担当にしてチーフ。
- 息子・衛のため、文化を残すために島で唯一の漫画家となり、「大粒あんこ」というペンネームで「機動侍ゴウバイン」を執筆している。
- マークゼクス出撃の際にエンジントラブルが発覚。帰還して修理させるよう申し入れるが総士に拒否される。このとき「子供が大人に命令するんじゃない」と怒りを露わにした。
- 衛を失い落ち込んでいた矢先、妻の千沙都や部下の手塚までも失い、自暴自棄に陥るが、島の未来のため再び立ち上がる。
- 小楯 千沙都(こだて ちさと)
- 声 - さとうあい
- 衛の母。メカニックの仕事と漫画家の二重生活を続ける夫を支える小柄な女性。
- 息子の死後間もなくのフェストゥム襲来時、里奈達を逃がすためにエレベーター前で盾になって同化されてしまう。
- 溝口 恭介(みぞぐち きょうすけ)
- 声 - 土師孝也
- 釣り好きで飄々とした性格の男。喫茶「楽園」の常連客。昼行灯の飲んだくれを装っており、スキットルを愛用している(中身は水)。春日井夫婦追放後は、「楽園」のマスターを引き継いだ。
- その正体はアルヴィス特殊工作員。大型ライフルで小型フェストゥムを撃退。また、同化された部下を躊躇なく撃ち殺すなど非情で冷徹な面も持ち合わせる。狩谷の裏切りはとっくにお見通しで史彦に命じられて内偵しており、フェンリルで自爆させられそうになったときはあらかじめ指定時間を15分ずらして脱出時間を稼ぐなど抜け目ない。「楽園」に出入りしていたのも、新国連側のスパイたちの動きを探る目的だったようである。
- 史彦、紅音とは戦友。紅音がフェストゥムに同化してしまった現場にも居合わせている。アルヴィス司令に昇格した史彦のために汚れ仕事を一手に引き受ける。
- パイロットとしての実力も高く、一騎救出のため戦闘機を駆ってモルドヴァに駆け付けた。蒼穹作戦では輸送機のパイロットをつとめ一騎たちをサポート。見事作戦を成功させた彼らを涙ぐみながら迎えた。
- 真矢とは同行する機会が多いためか、いつも「お嬢ちゃん」と呼んでしまう癖があり、彼なりに愛情を感じている。蒼穹作戦でピンチの所を真矢に助けられた時はこちらが助けられる側になるほどの成長を喜んでいた。
- 西尾 行美(にしお いくみ)
- 声 - 京田尚子
- 西尾里奈の祖母。駄菓子屋「西尾商店」を経営。アーカディアン・プロジェクト(アルヴィス)研究者の最古参にして、大御所的存在。
- 島に残されてしまった一部の人類軍残留部隊に「平和」という文化を教えるため、職業訓練を担当する。かつてはファフナープロトタイプ開発の中心人物だったが、起動実験の際に息子夫婦を失って以降一線を退いていた。
- 終盤、フェストゥムの襲撃で人材不足となったアルヴィスに現場復帰する。
- 西尾 里奈(にしお りな)
- 声 - 白石涼子
- 行美の孫娘で、翔子の後任としてCDCオペレータを担当。真矢の事を先輩として慕っている。芹に一度「女好き」と指摘された事もあった。しかし翔子の死を単純な噂でしか見聞きしてないために、彼女を侮辱するとも取れる発言をしたため、真矢に無視されたこともあった。後に芹を通じて乙姫と友達になり、彼女の最期を見届ける。
- 暉(あきら)という双子の弟がいる。
- 立上 芹(たてかみ せり)
- 声 - 福圓美里
- 地上に出た乙姫にとって初めての友達にして、彼女の人格を定義した存在。
- 生物部員で特に昆虫がお気に入り。他の部員とは違い罠を使わず、観察を終えた昆虫は帰すなど優しい性格であると同時に敵(フェストゥム)に情報を流したとして乙姫が真壁史彦によって責められた際は、真正面から彼に抗議し、乙姫を庇うなど気丈な一面を見せる。
- 後にファフナーのパイロット候補者としてアルヴィスに入る。里奈と共に乙姫の最期を見届けた。
- 基本的に相手をファーストネームのみで呼ぶ乙姫が「ちゃん」付けで呼んだ数少ない人物。
- 堂馬広登(どうま ひろと)
- 声 - 佐々木望
- 里奈や芹のクラスメイトの男子で、東京でスターになる夢を持っている。進路相談による三者面談から事を発した放送室占拠事件を経て、アルヴィス歌謡部門担当に抜擢される。乙姫とも仲が良く、里奈や芹と一緒にいることが多い。
- 父親は食堂を経営している。後にパイロット候補生となり、衛からゴウバインのマスクを貰った。
- 春日井 正浩(かすがい まさひろ)
- 春日井 諒子(かすがい りょうこ)
- 声(正浩) - 河相智哉、(諒子) - 津田匠子
- 甲洋の育ての親。竜宮島では一般島民だが、実際は新国連のスパイ。
- アルベリヒド機関より依頼されて甲洋の里親になるも、甲洋を自分らの保身の道具としか考えていない非情な性格。アルヴィスの召集令状により甲洋がパイロット候補になるとわかると、不安を隠せない他のパイロット達の両親と違って嬉々とした態度をとったりしている[10]。甲洋が同化されたのを受けて、新しい里子を授かろうとするも甲洋が生存していることが理由で拒否される。
- 業を煮やし、甲洋の生命維持装置を切ろうとしたところを遠見千鶴に見つかり、竜宮島の情報を新国連に横流しにしたなどの罪で真壁史彦に島から追放される。
- 手塚一平(てづか いっぺい)
- 声 - 新垣樽助
- メガネに書生頭でうりざね顔の好青年。アルヴィスのメカニックサブチーフで、保の補佐をしている。第二種任務はニュースキャスター。
- 護の死のショックのあまり、保が一時期、自宅に引きこもった時は、彼が陣頭指揮を取ってメカニックチームの士気と仕事の質を保っていた。実は容子に密かに憧れていた様子。フェストゥムの襲来時、彼女をとっさにコクピットブロックに突き飛ばして匿うと、自らはそのまま同化されてしまった。
[編集] エンパイア·ステート· bulidingの高さは何ですか
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- 日野 道生(ひの みちお)
- 声 - 堀秀行
- 新国連のファフナー搭乗者。666(トリプルシックス)というコードネームを持ち、パイロットとしての実力は高い。父の洋治に連れられ竜宮島を離れた後、孤児だったカノンと出会って上官になり、以後転戦を繰り返す。
- 弓子と狩谷とは同級生。弓子が好きで、彼女曰く、幼少期は良いところを見せようとしては失敗を繰り返してばかりだったらしい。いつも巻いているバンダナの下には弓子の写真が挟んである。
- 竜宮島制圧作戦が失敗に終わり、島を離れる直前、狩谷由紀恵によってバーンズが竜宮島に仕掛けたフェンリルを起動させる作戦を企んでいる事を聞き激昂。人類軍を脱走する形で離反し、島の消滅の妨害に成功する。その後は竜宮島の島民に戻り、一騎達と共に戦う傍ら、学校の用務員をしながら弓子と一緒に実家で暮らすようになった。
- 後に弓子から妊娠した事を告げられ、島と、弓子と子供を護るために年齢から来るハンデを解消するため、ファフナーとの一体化を促す薬剤を投与し、千鶴に弓子との結婚の許しを得る。マークニヒト襲来の際に使用不能になったメガセリオンに代わりマークアインで出撃。フェンリルを使用し脱出を図るも、ニヒトに阻まれ戦死してしまう。
- カノン・メンフィス
- 声 - 小林沙苗
- 新国連のファフナー搭乗者。幼少時、フェストゥムによって家族や友達を奪われたところを道生に救われる。以降、自分を完全否定する性格になり、人類軍に参加後「死に場所」を求めて転戦する。
- 人類軍による竜宮島占拠の際、道生とともに人類軍ファフナーのパイロットとして参加し、人類軍撤退の際バーンズの命令でフェンリルによる自爆を試みようとするも、一騎の説得を受け、アルヴィスに投降する。以降は一騎らと同じ学校にも通う事となったが、それまで戦場に身を置いていた事もあって始めはぎこちない態度が目立ち、戸惑う事もあった。しかし、子供たちとの友情や容子の暖かい愛情を受け、自分の存在と本当の居場所を島に見出し、蒼穹作戦中にはフェストゥムに「自分はここにいる」と叫んだ。当初は道生に憧れのような感情を抱いていたが、後に一騎に好意を寄せるようになる。しかし真矢の存在もあって身を引く形となった。ファフナー搭乗時(変性意識)は激しい怒りを剥き出しにする。
- 蒼穹作戦前に容子に、戦いが終わったら「母」と呼ぶ事を誓い、見事その誓いを果たす。
- ダッドリー・バーンズ
- 声 - 内田直哉
- 人類軍大佐で竜宮島を占拠し陣頭指揮をするも、乙姫の意思による第1CDCの異常でフェストゥムに対抗できず、撤退時にカノンほか人類軍一部関係者を残し、艦ごと竜宮島をフェンリルで消し去る作戦を行うも狩谷と道生らに阻まれる。しかしながら史彦から評価されている場面も見受けられるほど、指揮官としては有能である。ヘヴンズドア作戦中、ニヒトの攻撃により戦死。
- ヘスター・ギャロップ
- 声 - 藤田淑子
- 新国連事務総長。好戦的な女性で、マークエルフが新国連に渡った際にアルヴィスによるフェストゥムとの戦闘映像を新国連が行ったものとして全人類の士気向上のプロパガンダにするなど政治家としての能力は高いが、反面、戦略においては無知なところがあり、ミツヒロが付け入る隙を与えてしまっている。コミック版ではミツヒロと一緒にフェストゥムに殺害されている。
- 日野 洋治(ひの ようじ)
- 声 - 小杉十郎太
- 日野道生の父にして人類軍ファフナーの開発者、そしてマークエルフのコアを移植した「ザルヴァートルモデル・マークザイン」の開発者。ミョルニアを匿うなど、フェストゥムとの共存を望んでいた。「一人でも多くの兵士を生き延びさせる」という設計思想を持っている。
- モルドヴァへのフェストゥム来襲時、ミョルニアにマークザインを託し、フェストゥムが情報という概念を理解したことを喜び、自爆した。
- ミツヒロ・バートランド
- 声 - 森功至
- 千鶴の元夫で、アルヴィスにいた頃はファフナーの開発スタッフに在籍していた。紳士的な振る舞いをするが傲慢さを感じさせる性格。フェストゥムを憎み、フェストゥムに勝つために竜宮島を捨て、新国連に参加した。
- 竜宮島に戻り、弓子が真矢のファフナー適性データを改竄したのを口実に竜宮島から遠見一家を追放させ、真矢を新国連に連れ出そうと画策するも島民の温情と自身の失言により失敗し、娘の真矢にまで「お父さんはフェストゥムとどう違うの?」と完全に拒絶されてしまう。
- 最終作戦「ヘヴンズドア」の立案者であり、ザルヴァートルモデルのマークニヒトを開発し、狩谷をテストパイロットとして作戦前の最終実験を行っていた最中に、フェストゥムに同化されたマークニヒトを目撃、ショックの余り狂ったように笑いながらマークニヒトの手にかかり死亡した。
- なお、彼の設計思想は「一体でも多くの敵を倒す」という、日野洋治とは正反対のものだった。
- 女性パイロット
- 竜宮島を占領した人類軍がノートゥングモデルのパイロットとして選抜した3人。アニメでは明かされなかったが、名前はそれぞれ、陳晶晶(17歳、中国出身) 、ベラ・デルニョーニ(16歳、イタリア出身)、オルガ・カティーナ・ベトレンコ(16歳、ロシア出身) 。
- 人類軍の精鋭パイロットだったが、ノートゥングモデルには適応できず、戦闘では活躍できなかった。
- その後、しばらく登場しなかったが、道生やカノンと同様人類軍を脱退してアルヴィスの一員となったらしく、アニメでは蒼穹作戦にサポートメンバーとして参加する姿が描かれた(道生のメガセリオンとカノンのベイバロンが両方とも破壊されたため、竜宮島には彼女らが搭乗できるファフナーが存在しない)。
- ArcadianProject(アーカディアン・プロジェクト)
- フェストゥム・人類軍との戦闘過程において日本が独自に立案した計画で、日本の生き残りが遂行した。アーカディアンは「楽園」を指す。人類をフェストゥムから守り、文化と平和を次代へ伝えることを目的としている。内容としては、
- 遺伝子操作によるシナジェティック・コード発現
- 子供へのメモリージング(記憶の刷り込み)
- 対フェストゥム兵器(ファフナーおよびその運用システム、フェンリルなど)の開発・製造
- 人工要塞島の建造
- があげられる。遺伝子操作・兵器開発は共に国際法で制限されており、また、強大な力を持つファフナーに対抗してフェストゥムがより強大化してしまうため、新国連に問題視されている。
- Alvis(アルヴィス)
- 竜宮島(たつみやじま)を拠点とする、アーカディアンプロジェクトを遂行するための組織。同時に竜宮島そのものもさす。竜宮島の大人およびメモリージングによる記憶が発現した子供によって構成されている。そのため、未発現の子供はその存在を知ることなく日々の平和を謳歌している。なお、竜宮島以外にもアーカディアン・プロジェクトによって作られたAlvisが複数存在しており、その一つが第7から9話の舞台となる。
- ジークフリード・システム
- 皆城総士が搭乗する、分離統括型全ファフナー指揮管理システム。本体はAlvis内に据え置かれ(当初は第1CDCにあるように思われたが、中盤以降は最下層のキールブロックに移された。元々、その場所にあったものが、真上の第1CDCの所にまでエレベーター式に延びていた)、フェストゥムの読心を防ぐために、思考防壁を張って、搭乗者とファフナー搭乗者の脳の皮膜神経を直接接続(クロッシング)し、意思疎通を行う。搭乗者にはファフナー搭乗者のあらゆる感覚や全体の戦況情報など膨大なデータが供給されるため、適格者以外は極度の酩酊状態になる。なお、ザルヴァートルモデルやノートゥングモデル以外のファフナーの場合は、シナジェティック・コードを発現しないためにクロッシングは、不十分になる。また、搭乗者を� �るため、機体との痛覚の同調を強制的に遮断するペインブロックやコクピットブロックの強制射出、および、パイロットから各ファフナーの機体のコントロールや使用武器を剥奪・凍結・使用不能にすることも可能。物語中盤から後期にかけての7機(ザイン・ドライ・フュンフ・ジーペン・アハト・メガセリオン・ベイバロン)が稼動されたが、最大12機のファフナーとの同時接続が可能となっていた(パイロット候補生の芹・広登・暉らなど)。そのため、適格者は限定され、皆城総士の存在が前提の上で、稼動できるシステムだった。さらにこの分離型では、あくまで防衛前提の、しかもシステムの効果が及ぶ範囲内でしか運用できない。情報解析を一手に引き受ける分だけ、各パイロットへの負担は激減させられたが、その負荷と副 作用をシステム搭乗者が全て負うことになり、総士は、後で各パイロットが戦闘で受けたダメージの、フラッシュバックの発作に襲われることになった。名前の由来は、「ニーベルングの指環」に登場する英雄ジークフリートから。
- また、ファフナー搭載前提のコンセプトで開発された、一体型相互扶助タイプについては、後述のティターンモデルやゼロファフナー試作機などでパイロットに過度の負担が掛かったため(速度はノートゥングモデルの数十倍。ゼロファフナーは1回の搭乗が限界で、西尾行美は自分の子供夫婦を失っている)、搭載は見送られ現在の形となった。しかし、後に真壁紅音/ミョルニアによってもたらされた情報によって同化現象をほぼ完全に防げるようになったため、蒼穹作戦では4機のファフナーに分割搭載された。これによって搭乗者相互の通信が可能となったが、1機の動作不能によってシステムがダウンしてしまう・運用が、常にこの4機での作戦(クロスドッグ)のみに限定され、機体の増減ができないという別の新たな欠点を持つ� ��うになった。
- 新国連
- 人類軍を擁する、人類最大の組織。30年前に瀬戸内海ミールが増殖した際、一年後に日本もろともこれを消滅させた。現在はアーカディアン・プロジェクトの内容を問題視し、また強大な力をもつファフナー・ノートゥングモデルの奪取を狙ってAlvisを追う事実上の敵対組織。
- 劇場版では、彼らがとった作戦が新たな戦いの原因となった。
- シナジェティック・コード
- ファフナーと搭乗者の精神連結をするため形成されなければならない脳の状態。ノートゥングモデルに搭乗した際に最重要となるもの。成人はコード形成が難しくなるため、必然的にパイロットの多くが十代の少年少女となった。
- シナジェティック・スーツ
- ファフナー搭乗者の戦闘服。機体との連結率を上げる働きがある。ノートゥングモデル搭乗者は両肩・両脇腹・両膝にコネクトを打ち込むため、あらかじめその部分に布地はない。着ていないからといって搭乗出来ないわけではない。
- 蒼穹作戦
- 人類軍のヘヴンズドア作戦に付随する、アルヴィス独自の作戦。ヘヴンズドア作戦とは異なり、真壁紅音の共鳴核開放および皆城総士の奪還を目的としている。
- 竜宮島
- アーカディアン・プロジェクトのために作られた人工要塞島のひとつ。人口はおよそ2,000人。戦闘時には各所に隠された防衛機構が現れ、要塞へと姿を変える。名前の由来は竜宮。皆城 乙姫が同化した、島の空気中に存在する瀬戸内海ミールによって環境が保たれている。
- 卒業式
- 本来の意味ではなく、竜宮島の特殊な風習の一つ。肉親の死などを契機にメモリージングされた情報を解放され、アルヴィスの存在を知った少年達が島の防衛活動に従事するため、便宜上中学を卒業して島を離れたという形をとってアルヴィスに入ることをさす。アルヴィス入隊希望者が現れるたびに執り行われるため、年に数回行われることもあった。
- TV版本編では既に島の存在をフェストゥムに知られて襲撃を受け、子供達を含む全島民が事情を知っていたこともあって執り行われることはなかった。
- ニーベルング・システム
- 指輪状の操縦桿。10個のリングに指をはめるとジークフリード・システムに直結されファフナー本体も起動する。小説版では使用後に手に指輪の跡が残る描写があり、その跡は歴戦のパイロットの証とされる。名前の由来はニーベルングの指環から。
- ヘヴンズドア作戦
- フェストゥムの殲滅を目的として新国連研究者のミツヒロ・バートランドが立案。人類軍の全戦力を二分割し、北極のミールと大気圏外の小ミールに対して同時に攻撃を行うものである。フェストゥムの読心を防ぐため、各部隊は独自の判断で戦う。
- 変性意識
- チィターン・モデルおよびノートゥング・モデルに搭乗したパイロットに起こる、心の変化。フェストゥムには読心能力があるため、変異意識で思考の防御を築くという効果もある。
- ミール
- フェストゥムの脳であり中枢ともいえる、情報を高密度に集積した光子結晶体。全宇宙に無数に存在し、本来は知識を記憶し続けるだけの存在であるが、極稀に吸収した情報に反応して、生態系に多大な影響を及ぼすほどの行動を起こす例が存在する。本編では北極ミールと瀬戸内海ミールの2つが登場する。公式の裏設定では、既に太古の時代から別系統のミール(超古代ミール)が地球に飛来しており、人類が類人猿からホモサピエンスへ進化するのに影響を与えたとされている。フェストゥムが現人類の思考を読めるのはその名残りとされている。
-
- 北極ミール
- 西暦2114年に北極へと飛来し、地球上ほぼ全域のフェストゥムを生み出し統括する事で「全地球生命体の同化」を為そうとするミール。西暦2113年に宇宙から「あなたはそこにいますか?」と問いかけ、地球人類が電波信号によってそれに解答した結果地球に飛来、断続的にフェストゥムを誕生させ侵略に乗り出した。各地に質問者(スフィンクス型)を派遣して、あらゆる情報の収集解析・学習し、それに応じて進化させた新しい型(タイプ)を送り出す。最終的に、人類軍中枢にマスター型(イドゥン、当初はミョルニアもその分岐の一つだった)をスパイとして潜り込ませるまでになる。同時に竜宮島を定期的に攻撃しつつ、ファフナーを解析。要であるジークフリード・システムの存在に気付くと、イドゥンに略奪させて、人 類からの総攻撃に対する切り札として利用しようとした。月の裏側には、北極ミールの分身達(小ミール)の存在が示唆され、人類軍のヘヴンズドア作戦はそのネットワークを叩く作戦であった。
- 蒼穹作戦にてジークフリード・システムを奪い返された際に本格的に動き出し、大気圏外から襲来するフェストゥムとともに地球全体を覆おうとしたが、マークジーベンの狙撃(ドラゴントゥースをマークザインの同化により強化したもの)を受けて砕け散った。北極にいた多くのフェストゥムは力を失って落ちていったが、ミールがその死をもってフェストゥムに「個体であること」を与えたため、イドゥンだけはなおもアルヴィスの部隊を同化すべく襲いかかってきた。
- 瀬戸内海ミール
- 西暦2085年に日本で人類史上最初に発見され、妊娠を妨げる遺伝子障害を発生させる事で「日本中の全生命体から受胎能力を喪失」したミール。瀬戸内海海底の巨大なクレーター跡から発見され、人類はこれを研究する事によって超古代ミールの存在と、人類進化にミールが大きく関係していることをつきとめた。その後は3分割された後アルベリヒド機関、日本自衛軍研究機関、国際エネルギー研究公社の3箇所に保管されていたが、フェストゥムによる大量殺戮に呼応して増殖を開始。「死」の概念を間違って理解していた事から、日本中の全生命を死から守るために遺伝子障害を発生させて(「新しく生まれてこなければ死ぬ必要もないだろう」という、ミール流の善意から成る行動)しまい、国内の日本人は全て生殖能力を失� �こととなった。汚染拡大を恐れた新国連の攻撃によって日本列島が消滅してからは、研究のために皆城公蔵らAlvisによって回収されており、現在のファフナーおよび竜宮島のコアにこのミールの欠片が使用されている。
- 竜宮島のコアとして使用されている瀬戸内海ミールの欠片は、本編では結晶体から大気(バイオ・スフィア)へと組成を変えており、島の空気に溶け込んで存在している。公式によればこれは乙姫がまだ胎児の状態であった頃、ミールの欠片が北極ミールと呼応して研究中に暴走、乙姫を身ごもっていた(鞘は剣司の母・彩乃と同様、ミール増殖当時海外にいたため受胎能力を失わなかった)鞘を取り込み同化、生命を宿した母体であった鞘と同化した結果「誕生」を理解し、無機物から有機物への激変を成し遂げた結果による。なお鞘との同化時彼女の胎内にいた乙姫は、フェストゥムと融合した状態で救出された事で大気となったミールの欠片と意思疎通をする能力を獲得、これによりブリュンヒルデ・システムが成立し、ミールに よる島の環境制御・防衛システムが制御可能になっている。乙姫はこの事実に関して「真壁紅音が北極のミールに命を与えたように、私のお母さんは私達のミールに命を与えた」と史彦に語っている。
- 本編の後半で中途半端に「死」を理解してしまったため、それに則って島の環境ごと自壊自滅しようとするが、乙姫と完全に融合一体化を果たすことで「生命の生死循環」を理解する。その結果弓子は道生との間に娘をもうける事となった。
- 新ミール
- 劇場版で登場。蒼穹作戦の後で生まれた小ミールの一つ。生命の循環を理解しようとしていたが、新国連の攻撃により痛みと憎悪を理解してしまう。このミールの干渉により、従来のフェストゥムの亜種やエウロス型などの新種のフェストゥムが生まれることになる。作中では、竜宮島に一方的な救援を求めたことが戦いの発端となる。
主機関は重水素反応核融合炉であり、移動には電磁推進システムを用いる。
- 所在地:W175°N57°
- アニメ中の設定なので実際その位置に島は存在せず、そもそも移動可能な人工島である。
- 広島県尾道市や羽原監督の出身地である広島県福山市が作中の風景のモデルとなっている。
[編集] 防衛機構
- 偽装鏡面
- 光学迷彩で竜宮島全体を球状に覆う高度なステルス性機構。直視はもとより、音波、電磁波なども遮断し外部からは内部の状況は全く把握できなくなる。竜宮島は常時これを展開することにより、長年新国連は勿論のことフェストゥムの目を文字通り欺き、隠遁してきた。また同様に内部から外の景色も遮断し、展開時の島内部における太陽の位置などの島周辺の風景は偽装鏡面に映し出された偽物である。しかしエネルギー消費の都合上、ヴェルシールドとの併用は出来ず、フェストゥム来襲時はこれを解除することになる場合が多い。
- ヴェルシールド
- 竜宮島全体を覆う強力な重力波バリア機構。強力なガンマ線以外なら赤外線や電磁波も遮断、拡散が可能。波長が共鳴するとすり抜けられてしまうため、重力波の波長は常にランダムに変化させている。第1、第2と2段階に展開される。しかし、フェストゥムに対しては突破されるまでの時間稼ぎ程度にしかならない。使用は偽装鏡面との二者択一。Welle ShieldのWelleは、波を意味するドイツ語。
- ヴァッフェラーデン
- 島の建造物などを直接防御する隔壁。普段は地下に収納されており、フェストゥムの来襲時などには地面から生えるように展開される。
- ノルン
- 小型の無人機動兵器。島に大量に配備されている。それそのものがビーム砲を搭載した迎撃装備であり、またバリアの展開をするなどのファフナーを支援する装備でもある。乙姫の覚醒によって起動。以降彼女のコントロールのみによって使用される。名称の由来はノルンを参照。
- デナイアル
- ミサイル兵器。海底の発射台から発射される。発射に少々時間がかかるためフェストゥムの襲来に間に合わない場合が多く、使用して命中したのは作中では一回のみ。数は多いが相手がフェストゥムでは効果は薄い。
[編集] 内部機構
- ブリュンヒルデ・システム
- 主に島の防衛機構を統括するシステム。しかし島の航行など他のシステムにすらも影響を及ぼす。フェストゥムの読心能力に対抗するために皆城乙姫が一体化しており、その意思によって運用される。つまり、事実上彼女自身が島を動かしていると言っても過言ではない。名前の由来は「ニーベルングの指環」に登場するワルキューレの一人でジークフリートの恋人でもある「ブリュンヒルデ」から。
- ワルキューレの岩戸
- 皆城乙姫が眠っていた人工子宮。彼女がブリュンヒルデ・システムと一体化するための機構でもある。すなわち島の中枢と言うことも出来る。最終話にて乙姫はここに還る。床に刻まれたラテン語の文句は中世錬金術士のモットーであった「Solve et Coagula」(溶融と凝固、または溶かして固めろ、意訳して融合せよ)。名称についてはワルキューレと天岩戸を参照。
- ソロモン
- レーダーに反応しないフェストゥムなどシリコン生命体の接近を知らせ、そしてその種別を判定するシステム。物語序盤ではアルヴィスの人々はこの反応を「ソロモンの預言」と呼んでいた。後に「ソロモンに反応あり」というストレートな報告に変更されている。ソロモンについてはソロモン王を参照。
- ウルドの泉
- キールブロックにたゆたう液体型コンピューター。かつてはミールの解析に使われていたが、現在は主にソロモンのマスターサーバーとして使われている。蒼穹作戦で入手したフェストゥムとの共存のデータはここで受信された。ウルドについてはウルズを参照。
- アーサーズ・ルーム
- 正式名称「並列一体型アーサーズ・ルーム」。正確には最初に建造された司令室だが、戦略機能に特化した構造になり、島の防衛・管理機能まで補えることができなくシステムに負荷がかかるため封鎖されていた。円卓状のコンソールパネルにオペレーターが操作する形になっている。
- 人類軍が竜宮島を占拠し、フェストゥムとの戦闘で第一司令室が崩壊した際に皆城乙姫の手により再び起動され、以降は乙姫が防衛・管理機能を制御する事により正式に新司令室となった。
- アーサーズ・ルームについてはアーサー王の「円卓の騎士」を参照。
- ナイトヘーレの門
- ファフナーの出撃口の一つ。ファフナーブルクの地下から島外縁の海中に直結する水路に多数設置されている。単にナイトヘーレと呼ばれることのが多い。
- 機体はここでスーパーキャビテーション状態にされ、海中へ高速で射出される。
- 名称の由来は楽劇ニーベルングの指環におけるファーフナー(ファフナー)の洞窟の名から。
[編集] ファフナー
人類がフェストゥムに対抗するために開発した兵器。名称は竜を意味するファフニールから。フェストゥムの持つ読心能力を防ぐことができるのが最大の特徴。作中では、ノートゥングモデル、ティターンモデル、ゼロファフナー(エーギルモデル)、メガセリオンモデル、ベイバロンモデル、グノーシスモデル、そしてザルヴァートルモデルの7つのタイプが登場する。中でもティターンモデル、ノートゥングモデル、ザルヴァートルモデルにはフェストゥムのコアが使われており、大量生産は出来ない。
[編集] アルヴィス製ファフナー
- ノートゥングモデル
- Alvisが開発したファフナー。染色体に特殊な因子を持ち、脳内に「シナジェティック・コード」を形成出来る事がパイロットになる条件(そのためパイロットはほとんどが十歳台の子供)。気化爆弾のフェンリルを内蔵していているが、その破壊力は凄まじいためほとんどの場合自爆用として用いられる。
- プロトタイプであるティターンモデルと異なり、ジークフリード・システムが内蔵されていない。これは、ジークフリード・システムの内蔵に伴うパイロットへの負担を軽減するための措置であったが、この問題点は、ミョルニアのもたらしたデータに基づいて解消された。このため、蒼穹作戦では、ジークフリード・システムのプロトタイプを4つに分割して作戦に臨む4機のファフナーに搭載することになった。
- 独自の特徴として
- ジークフリード・システムのバックアップをフルに得られる。
- よりパイロットとファフナーの一体感を高めるため、搭乗者の体とファフナーをコックピットブロックで接続する際に上腕、脇腹、大腿部に激しい痛みが伴う(パイロットスーツの着用で多少は軽減される)。
- 有効に操縦するには「自分がファフナーそのもの」になる事を意識する事が重要。しかしそれによってファフナーが受けるダメージはおろか、衝撃や皮膚感覚までパイロットにダイレクトでフィードバックされる。(2話ではマークエルフが襲来したスフィンクス型に腕を切断されたためにパイロットの一騎まで痛がっている。また16話では新国連の少女パイロットが初めてノートゥングモデルで戦闘した際に「風が冷たい・・・こんなに体が重くなるなんて」とファフナーとシンクロしていたがゆえの現象で狼狽し、結局泣き出して機体を降りてしまっている描写がある)
- 搭乗する間、同化現象のため人格が変化してしまう(一騎は常に「自己否定」の意識が強かったために自分を変化させられる事もなかった)。
- 通信機能が乏しく、基本的にはCDCとしか無線通信ができない。ファフナー間で連絡を取るには、ジークフリード・システムを介すか、手首の付け根から射出できる通信ケーブルを対象に付着・接続し有線通信を行うかしかない。
- 設定では開発中のものを含めて全13機存在する。なお、小説版ではノートゥングモデルは全部で12機存在するらしいが、アニメ版では9機しか確認されておらず、またマークアハトとマークエルフの間にある9番機・10番機は欠番になっている。各機体の左膝と背部にローマ数字で型番が書かれている。マークアインタイプの全高は約35m。
- ファフナー・Mk.I(マークアイン) 搭乗者:皆城総士(RIGHT OF LEFT)→日野道生
- 第23話で、ファフナーへの一体化を強化した道生が搭乗。同型機としてツヴァイ、ドライ、エルフが存在。イドゥンを道連れにするためフェンリルを起動し自爆。『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』では皆城総士が試乗していた。塗色はシルバーグレー。
- ファフナー・Mk.II(マークツヴァイ) 搭乗者:蔵前果林
- エルフ、アイン、ドライと同型。汎用格闘型。1話で搭乗者が生死不明になり、大破したマークエルフ修復のためにパーツが流用されたため、「蒼穹のファフナー」本編では一度も戦闘に参加していない唯一のノートゥングモデルである。なお、この機体は『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』にも登場した。塗色は濃紺。
- ファフナー・Mk.III(マークドライ) 搭乗者:要咲良→カノン・メンフィス
- エルフ、アイン、ツヴァイと同型。汎用格闘型。エルフ不在時のフュンフ、アハトとのチーム戦闘では主に近接戦闘を担当した。パイロットである咲良の同化現象が進行した事で乗り手がいなくなり一時的に空位となるが、蒼穹作戦前に一体化を強化することに成功したカノンが搭乗。塗色はオレンジ。
- 劇場版では序盤にカノンが搭乗していたが、中盤から咲良に返却され、リンドブルムを装備して竜宮島の航空戦力として活動した。
- ファフナー・Mk.IV(マークフィアー) 搭乗者:春日井甲洋
- 中距離支援型。肩にハードポイントがあり、武器を装備することが可能。9話でパイロット救出のため、機体は放棄されたが、後に新国連人類軍が回収し、そのコアはザルヴァートルモデル(マークニヒト)に移植された。同型機としてアハトが存在。塗色は灰色(焦げ茶色に近い)。
- 劇場版では甲洋自身がファフナーのコアとなり、無人の状態で竜宮島の防衛戦力として参戦したが、決戦時にマークニヒトとの戦いで破壊された。
- ファフナー・Mk.V(マークフュンフ) 搭乗者:小楯衛
- 防御特化型。イージス装備により前面にバリアを展開することが可能。エルフ不在時のドライ、アハトとのチーム戦闘では、イージス装備により突撃して来る敵を受け止める役割を担当した。また、イージス装備を展開したまま敵に体当たり攻撃をした事もあった。新型種のスカラベ型との戦闘で破壊された。塗色は紫。
- 劇場版では完全に修復され、堂馬広登の乗機となった。他のファフナーも同様だが装甲が改良されており、ワームスフィアの直撃にも耐えられる。
- ファフナー・Mk.VI(マークゼクス) 搭乗者:羽佐間翔子
- 空戦型。背部に飛行用スラスターを装備し、飛行が可能。同型機にジーベンが存在。6話で翔子もろとも自爆した。塗色は白。
- ファフナー・Mk.VII(マークジーベン) 搭乗者:遠見真矢
- ゼクスと同型。空戦型。真矢の適性上、長距離射撃武器ドラゴントゥースを装備し、長距離狙撃および支援を担当。塗色はマゼンタ。蒼穹作戦時にも損傷は少なかったらしく、帰還後も応急修理のみで直ちに発進・飛行が可能な状態になっていた。
- 劇場版では竜宮島の防衛戦力として活動したが、決戦時にマークニヒトとの戦いで撃破寸前まで追い詰められた。空中での取り回しを考慮し主兵装がレールガンに変更されている。
- ファフナー・Mk.VIII(マークアハト) 搭乗者:近藤剣司
- フィアーと同型。中距離支援型。エルフ不在時のドライ、フュンフとのチーム戦闘では、中長距離からの初撃や、他二機の支援を担当した。塗色は緑。
- 劇場版ではフェストゥムとの度重なる戦闘で半壊するも生き残り、決戦時には遊撃部隊としてミールの破壊に尽力した。
- ファフナー・Mk.IX(マークノイン)
- 本編(TV版)未登場の欠番機。マークアハトの同型機。劇場版に登場。塗色はカーキ色。
- 劇場版では西尾里奈の乗機となる。中距離支援型であり、彼女の射撃特性から火炎放射器「サラマンダー」を主兵装としている。劇中ではサラマンダーを用いて交戦してきたが、度重なる戦闘によるパイロットの消耗とフェストゥム達の連携攻撃に晒され機体はほぼ全壊し、コックピットを捕獲されたが剣司によって救出された。
- ファフナー・Mk.X(マークツェン)
- 本編(TV版)未登場の欠番機。マークアハトの同型機。劇場版に登場。塗色はグレー。
- 劇場版では西尾暉の乗機となる。中距離支援型であり、主兵装としてドラゴントゥースを装備する。劇中では僚機の支援を行っていたが、竜宮島の防衛戦にて次々と倒れていく僚機に気を取られ、スカラベJ型種の猛攻を受け同化寸前にまで追い詰められたが、フェンリルを起動し自爆した。パイロットはマークフィアーによって救出されたが、同化現象の初期現象が起きてしまった。
- ファフナー・Mk.XI(マークエルフ) 搭乗者:真壁一騎
- アイン、ツヴァイ、ドライと同型。汎用格闘型。2話で大破したが、その後ツヴァイのパーツを流用して修復されるも、新国連側に渡りザルヴァートルモデル(マークザイン)にコアを移植される事に。塗色は当初スカイブルー、大破後はツヴァイと同じ。
- ファフナー・Mk.XII(マークツヴォルフ)
- 本編(TV版)未登場の欠番機。マークドライの同型機。劇場版に登場。塗色は紫。
- 劇場版では立上芹の乗機となる。主兵装としてスコーピオンと彼女の特性に合わせ、頭部に特殊装備「ショットガンホーン」を装備する。防衛戦力の一員だが、中盤で立上がコアを支えるためワルキューレの岩戸に入った為、空席となり戦線に参加できなかった。
- ファフナー・Mk.XIII(マークドライツェン)
- 本編(TV版)未登場の欠番機。劇場版に登場。塗色は赤。
- 劇場版ではカノンが搭乗する。これまでのノートゥングモデルと違い、カノンの為に新規に作られた機体であり、かつての愛機ベイバロンの面影を残す。主兵装としてルガーランスを用いた他、マインブレードも使用した。決戦時ではマークニヒトに戦いを挑むが敗北し、頭部ユニットを潰された。
- ティターンモデル(『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』のみに登場)
- ファフナーのプロトタイプの一つ。全部で4機開発されカラーリングは紅色となっている。2132年に開発されたゼロファフナー(エーギルモデル)より動力炉が小型化されているが、ファフナー自体にジークフリード・システムを組み込んでいる為にノートゥングモデルより大きい(と言うより、ジークフリード・システムをファフナーと切り離した事でノートゥングモデルが小型化した)。開発された当時は代謝ができないフェストゥムは海中では結晶化して活動できないことから、いざという時に海中に逃れるため背部に装備されたサイレーンドによって海中でも行動ができるよう設計されている。
- この4機にはジークフリード・システムが搭載されいる為に、パイロットの同化現象はノートゥングモデルとは比較にならないほど早い。そのため、活動時間は他のファフナーと比べると極端に短い。また、次々と同化現象に倒れる友人を目の当たりにしたパイロット達を苦しめることになった。主装備はブレード型のルガーランス(?)、腕部のバルカン。開発コードはTSX。
[編集] 人類軍製ファフナー
アルヴィスとは別に、人類軍でも複数種類のファフナーが開発されていたことが中盤で判明する。ザルヴァートルモデルを除いてフェストゥムのコアは使用されておらず、その能力はノートゥングモデルに劣るとされている。
- メガセリオンモデル
- 主な搭乗者は日野道生。新国連製ファフナー。全高約43m。他2タイプと比べ重装甲。しかし、乗りこなすには精神的重圧に耐えられる必要がある。道生機の塗色は青。量産型はグレーの塗色で、最終話に登場。機体識別コードJ-013。
- 機体名の由来はヨハネの黙示録に登場する「大いなる獣」のこと。道生の機体は新型種のスカラベ型との戦闘でマークフュンフと共に破壊された。
- ベイバロンモデル
- 主な搭乗者はカノン・メンフィス。新国連製ファフナー。全高約38m。新国連製の他2タイプと比べ機動性に富む。女性パイロットが乗ることが多い機体のため、赤く塗装されることが多い。カノン機の塗色も赤。量産型はグレーの塗色で、最終話に登場。機体識別コードJ-017。由来はヨハネの黙示録に登場する大淫婦、または紅い衣の魔女を指す。
- 22話でのスカラベ型との戦闘で左腕を破棄し、イドゥン襲来の際には片腕のまま出撃。マークニヒトの翼状ワイヤーアンカーを破壊するとともにルガーランスで胴体に攻撃を加えたが、ワームスフィアーで反撃を受け大破、戦闘不能になり、ニヒトに踏みつぶされて破壊された(カノンは直前に脱出し無事だった)。
- グノーシスモデル
- 新国連製汎用ファフナー。擬似シナジェティック・コードを有しているため、成人でも訓練さえすれば誰でも乗ることが可能。そのため、対フェストゥム戦での新国連の主力となるが、フェストゥムに対しては性能不足が否めない。全高約20mで他のモデルより一回り小さい。右腕が機関砲、左腕がレーザー砲になっている。
- 人類軍の捕虜となっていた一騎が非常事態の中で搭乗したことがある。このとき、イドゥンが人類軍の戦意喪失を狙って流した映像の中に単機で奮戦する様子が映っていた(総士はその動きから一騎が操縦していると見抜いた)ことから、溝口と真矢が一騎を連れ戻しにモルドヴァへ向かうことになる。
- 塗色は濃緑色。グノーシスとは知識を意味するギリシャ語。グノーシス主義は「人間は知識によって魂を解放出来る」とするキリスト教の一宗派。つまり、ある程度の知識と訓練によって、適性者でなくても模擬シナジェティック・コードが形成される機体、という意味でもある。
- ザルヴァートルモデル
- フェストゥムとの最終決戦に向けて開発された最新型モデル。同化現象をより加速させる副作用のため、搭乗者が同化し切った場合、即座にフェンリルが起動するようにセットされ破片すら残らない。同モデルを開発した日野洋治とミツヒロ・バートランドとでは、設計思想が異なる。洋治は兵士(搭乗者)をより多く(もしくは長く)生かすために設計することに対し、ミツヒロはより多くの敵(フェストゥム)を倒すことを目的としている。ザルヴァートルは救世主の意。
- ファフナー・Mk.Sein(マークザイン) 搭乗者:真壁一騎(15話 - )
- 日野洋治とミツヒロが開発した新型ファフナー。ファフナー・ノートゥングモデルの3倍のフェンリルを有する。当初の塗色は緑がかった白。ミョルニアによって真壁一騎に託される。初期は背部に翼状のアンカーユニット(ケーブル)とホーミングレーザー発振器を装備していたが、コアの単独再生により背部の装備が消え、開発時よりも格段に形状・特性が変化し、フェストゥムの同化耐性や自己修復が可能になった。表面も光沢のある銀白色になっている。
- 主に武器を同化して威力を大幅に上昇させることによって戦闘を行う。その際は武器を握る手首部分が結晶化する。
- プレアデス型との戦闘後は、同化したルガーランスの二刀流を主に使用する。
- 従来のファフナー(ノートゥングモデル)は「違う自分になる」ことで操縦が可能だが、この機体は「違うモノ」にならないと同化機能を発揮できない(たとえば「腕が銃になる感覚を受け入れられるか」といったところ)。つまり「存在そのものが別のモノになる」感覚を受け入れられることで真の力を発揮する。
- 遠見真矢のパイロット適性に関する査問委員会(18話)以後、「蒼穹作戦」前までマーク・ザインの力は大幅に制限されることになる。
- ちなみに名称のザイン(Sein)は、ドイツ語(以下独語)で、英語の「be( - である)」にあたる「存在」を意味しており、マークニヒト(否定)と対を成す意味を持つ事が伺われる。独語のザインはseinと綴るのだが、マークザインの綴りが作中で明らかにされることはなく、公式の資料にはMARK.ZEINと表記されているものがある。
- 劇場版では一騎の同化現象の悪化が原因で操縦技術が低下しているものの、機体性能自体は健在で、TVシリーズの経験から他人の同化現象を肩代わりすることができるようになる。ただし、その分一騎の同化現象が悪化するリスクを伴う。TVシリーズでは背後の推進ユニットのスラスター口からの噴射で飛行していたが、作中では推進ユニットそのものがスラスターの役割を兼ねており、飛行時には発光するなどの変化が見られる。
- ファフナー・Mk.Nicht(マークニヒト) 乗者:狩谷由紀恵(23話)→イドゥン
- マークザイン(初期)とほぼ同型(外見は塗装が違うだけ)。おそらくマークザインのデータを基にマークフィアーのコアを流用してミツヒロ・バートランドが開発した機体。ミツヒロは当初、真矢を新国連に連れ出して搭乗させようとしていたようだが、真矢が拒否したため、新国連にいた狩谷が搭乗することになった。
- 塗色は黒。標準武装は初期のマークザインと同じで、翼状のアンカーユニットとホーミングレーザー発振器が装備されている。
- マスター型フェストゥム「イドゥン」によって同化され、ワームスフィアーなどフェストゥムの攻撃能力が加わり、竜宮島や人類軍を大いに苦しめた。
- ちなみに名称のニヒト(nicht)は、独語で、英語の「not( - でない)」にあたる「否定」を意味しており、マークザイン(存在)とは対の意味を持っている事が伺われる。
- 劇場版ではマークザインの中に封印されていたが、ミールの干渉を受け覚醒する。形状も色も変貌しており、機体色は黒から紫に、機体各所には結晶体のような装甲が追加、端部は先鋭化し、総じて生物的で禍々しい姿になっている。戦闘能力も健在で、フェストゥムの能力はもちろん、破損した武器を同化し、復元・強化している。作中では操の乗機としてフェストゥム側の主戦力となり、竜宮島の防衛勢力を圧倒した。
[編集] 武装
- ルガーランス(小説版では「雷撃槍」と表記)
- 中世の騎兵が使う馬上槍に似た形状の武器。刃を左右に開く事でレールガンへと変貌する。『RIGHT OF LEFT』では原型とも言うべきものが主武装として使われていた。マークエルフ、ベイバロンモデル、マークザインが主に装備していた。マークザインの場合、機体の腕と同化させることで威力を強化させており、一撃でプレアデス型を粉砕した。
- 劇場版では、外見は変わらないが内蔵されている火器が核融合プラズマを放つものへと変わっている。
- マインブレード
- ノートゥングモデルの基本装備。ナイフ状の短刀で、相手に刃を突き刺して折ると時限爆弾になる。基本装備のせいか威力はさほど期待できない。小説版では一騎が愛用しているとある。
- レージングカッター
- ノートゥングモデルの腕部から発射されるワイヤーアンカー。主に敵を束縛するときに使用する。
- デュランダル
- マインブレードと同じくノートゥングモデルの基本装備のハンドガン。劇中ではマークゼクスが使用していた。マインブレードと同様で基本装備のせいか威力はさほど期待できない。
- レールガン
- 主にノートゥングモデルが使用する実弾兵器。ファフナーからエネルギーを供給されるが、第1話では緊急時だったため1発しか撃てなかった。
- ピラム
- 羽のない矢のような形状をした特殊な武装。矢じりにあたる部分を射出することができ、矢じりと柄をつなぐワイヤーを通して対象に電気ショックを与えることもできる。ワイヤーは巻き取り可能。咲良の搭乗するマークドライはよくこれを装備していた。
- ゲーグナー
- 小型のエネルギー系兵器。レーザーを発射し充分な火力を保有しているが一定ごとにエネルギー装填が必要なようだ。劇中では、マークエルフ、マークフィアーが使用。
- ロングソード
- 折りたたみ式の長剣。主にマークエルフやマークアインが使用。リンドブルムにも収納されている。
- プラズマライフル
- 連射力の高い中距離武器。道生の搭乗するメガセリオンモデルが装備していた。
- ドラゴントゥース
- 大型スナイパーライフル。高い攻撃力と射程を誇る。劇中ではマークジーベンが使用。
- ガルム44
- 優れた連射能力を持つ機関砲。主にマークアハトが使用。
- スコーピオン
- 連射性に優れた機関銃。ガルム44に比べるとやや小型で片手での運用が可能。マークドライやベイバロンモデルが使用。
- メデューサ
- 両肩に装備する大口径ビーム砲。 蒼穹作戦でマークアハトが使用。オープニングではマークフィアーが使用している。
- イージス
- マークフュンフの標準装備。光学シールドを展開し、フェストゥムの球体を弾くほどの高い防御力を有する。蒼穹作戦でマークドライとマークアハトが使用した。
- 劇場版ではゼロファフナーにも搭載されており、ミールのバリア中和に使用された。
- リンドブルム
- ファフナーの支援航空機。ファフナー本体および各種装備の輸送を主に行うほか、ミサイルや火砲など多数の武装も備えており空戦もこなす。通常はジークフリード・システムを通した皆城総士の遠隔操作によって運用されるが、直接人が搭乗して操縦することも可能。
- 劇場版ではマークドライの主装備になっており、専用のカラーリングもされている。
- フェンリル
- 気化爆弾。時限式の自爆装置である。ファフナー各モデルに装備されているほか、 人類軍の一部の艦船などにも装備されている。その威力はフェストゥムを殲滅するのに十分であるが、自爆装置であるがゆえに絶望的な状況で使用されることから、あくまで特攻を目的としたものではないものの使用時には犠牲が付きまとう。羽佐間翔子、日野道生が壮絶な死を遂げている。なお、ザルヴァートルモデルはノートゥングモデルの3倍のフェンリルを搭載している。
- サラマンダー
- 劇場版で登場。フェストゥムの身体組成を崩壊させる気化燃料を放出する火炎放射器。拡散度と射程の調整が自由に行える武装であるが、大型ゆえに取り回しに難がある。
- ショットガンホーン
- 劇場版で登場。背部ユニットに格納した刀身を展開し、それにエネルギーフィールドを纏って突撃する特殊兵装。頭から相手に突っ込む形になる。刀身自体もルガーランスのように展開することができ、内部に火器を備えている。
[編集] 名前の由来
[編集] フェストゥム
身体の99%をケイ素で構成されたシリコン型生命体。他の生物と同化、もしくは消滅を目的に行動する。様々な種類があるが、フェストゥムという存在は全体で一つである。各々のコア(ペルソナ)を通し、ミールから送られてくる情報と意志を全体で共有するため、基本的に固有の意志を持たず、個体という概念自体がない。各個体は、単にミールという「脳」からの命令を具現化する「手足」に過ぎず、コア部分を完全に破壊しなければ倒せない。読心能力によって相手の思考を読むことができ、人類の戦術はことごとく読まれてしまうため、対等に渡り合うためにはファフナーに搭乗して読心能力を防ぎながら戦うことが求められる。当初は海中では活動不可能とされていたが、後に進化して活動可能となる。ちなみにフェストゥム� ��は「祝祭」を意味する。
[編集] 種類
- スフィンクス型(小説では「質問者型」と表記)
- 第1話で初めて竜宮島に襲来したタイプのフェストゥム。劇中においては比較的登場頻度が高い。
- 「あなたはそこにいますか?」と質問を投げ掛け、「YES」と答えた者には同化を試みるが、「NO」と答えた者には攻撃を加える。
- 主にワームスフィアーや触手を用いた攻撃を行う。様々な形態が存在し、この形態はA型種と呼ばれる。
- 劇場版では亜種が存在し、スカラベ型の反射攻撃と表情による意思表示を行う。
-
- スフィンクスC型種
- A型種より大型で巡航形態になることで高速での戦闘が可能である。余談だが翔子と共に自爆したのもこのC型種である。
- スフィンクスD型種
- C型種同様大型で、長い頭部と腕部が特徴である。ワームスフィアの長距離攻撃が可能だが、近距離攻撃に弱い。
- スフィンクス旧型
- 「ROL」に登場する海水に適応する前のスフィンクス型。本編と比べ形状が異なり、ティターンモデル並みの大型である。
- イドゥン・スフィンクス型
- 本編ではイドゥンがモルドバ基地を襲撃した時に登場。従来のスフィンクス型と比べるとかなり形状が異なり、大小4本の腕と顔がある(ただし、口と目の場所は異なる)。主にワームスフィアと口から出る触手で攻撃する。
- ミョルニア・スフィンクス型
- ミョルニアの戦闘形態だが、体色が紅色で女性のような人型である。新型のフェストゥムを容易く撃破するなど、高い戦闘能力を持つ。
- スフィンクスE型種
- 劇場版で登場。C型種と同じ外見だが、背部に無軌道爆弾のような物を搭載しており爆撃を行う。
- アルヘノテルス型
- 第8話などでグレンデル型と共に登場したフェストゥム。また、グレンデル型と同化することで受けたダメージを回復する場面もみられた。
- グレンデル型
- 小型で3足歩行するフェストゥムでかなり個体数が多い。小型な分、機動性に優れており、建造物内に侵入するといった行動もとれる。
- 反面、戦闘能力自体は低く(溝口恭介のライフルを受けて倒されたりしている)、あくまでも質より量で勝負するタイプ。
- プレアデス型(親)
- 第16話で小型のプレアデス型を引き連れて、竜宮島を襲撃したフェストゥム。それまでのフェストゥムに比べて高い戦闘能力を有し、人類軍の占領により島の戦備が整っていないことも重なって、アルヴィスの防衛機構や人類軍のファフナー、更にはフォーメーションを組んだ咲良・剣司・衛達のファフナーすら一蹴する。しかし島に帰還した一騎の駆るマークザインには太刀打ちできず、同化能力によって強化されたルガーランスで粉砕される。
- 目から光線を放つ他、プレアデス型(子)を生み出し、攻撃に利用する。
- 公式サイトには「アヌビス型」と記載されたが、その後に出た資料ではすべて「プレアデス型」と書かれている。
- プレアデス型(子)
- 小型でプレアデス型(親)から大量に生み出されるフェストゥム。目標に取り付き、自爆(同化?)することでダメージを与える。単体での破壊力は戦車を破壊する程度だが、密集する事で飛躍的に破壊力が増す。この方法を用いて第16話に人類軍に占拠されていたアルヴィスの第1CDCを壊滅に追い込んだものの、得意の自爆もマークザインには無力であり、逆に同化されてしまった。
- PSP版ゲーム「蒼穹のファフナー」では「アルキオネ型」と命名されている。
- スレイブ型
- 同化能力を自ら無くしたフェストゥム。通常のフェストゥムから餌として同化標的にされやすい。
-
- 春日井 甲洋
- 同化を否定し本来の意思を取り戻した甲洋。通常は甲洋の姿をしているが、後に戦闘時にはミョルニアと同じ能力(スフィンクス型形態)を持てるほどにまで進化する。戦闘時の体色は青。
- 劇中ではミョルニアと共に一騎たちが不在の竜宮島を守り、最終話では、イドゥンのワームスフィアーに取り込まれた一騎と総士を救出している。
- 皆城 総士
- 本編では総士とフェストゥムの関連は明言されていない。
- 15話の回想の総士と20話の甲洋とは状況・能力具現から喪失に到る経緯に共通点が多い。[11] 総士は母親が受胎可能だったにもかかわらず人工子宮に移し、意図的に他の子供に比べて濃厚にミール因子が移植されて、誕生している。[12] 何度もファフナーに搭乗した一騎にしてささやかな結晶片が生えてきた程度に対して、まだ乗ってもいない幼少時で結晶体をやすやすと出現させている点から見ても、その濃厚さが伺える。
- スカラベ型
- キノコ・クラゲのような外見のフェストゥム。周囲の物体を同化し、ひたすらに巨大化していく性質がある。作中では完熟形態のR型種と成熟前の個体が出てくる。余談だが、R型種と成熟前の個体の見分け方は中心部が顔か目である事(R型種は顔、通常の個体は目である)。
-
- スカラベ型R型種
- 作中で登場したスカラベ型の完熟形態であり、極めて個体数の少ないフェストゥム。「人間の痛み」を理解し自主的には同化も攻撃もしないが、攻撃を仕掛けてきた相手に対してはカウンターとも取れる方法で反撃する(攻撃したエネルギーを認識して反射し、そのエネルギーで機体をねじる)。ジークフリード・システムを理解したのか、データ上に於いてファフナーにダメージを認識させない非常に厄介な戦法を取った。そのため、機体とパイロットへのみダメージがあり、ペインブロックが機能しない。更には攻撃の回避が大変困難となっている。
- スカラベ型J型種
- 劇場版に登場したスカラベ型の亜種。従来のスカラベ型と共通の戦法をとるが、枯葉剤を思わせるような毒素を散布する能力を持つ。この種が発生させるワームスフィアは通常とは異なる緑色であり、改良されたファフナーの装甲を平然と消滅させる所から威力も桁違いに高い。
- リヴァイアサン型
- 人類軍の最終作戦ヘヴンズドア(蒼穹作戦)で登場したフェストゥム。水中での行動が可能で、水中戦に特化した形状をしている。花弁状に大きく開いた口で対象を取り込み同化する。
- タイプ不明種
- 「ROL」に登場した小型フェストゥム。戦闘機のような姿をしており、集団戦法を得意とする。
- エウロス型
- ヘヴンズドア後、新ミールが人類の戦い方を学習した結果、発生した。赤い体色で他の型に比べて遥かに好戦的。自らの肉体の一部を変形させ、人類の兵器を模倣した武器を使用し、攻撃をするのが特徴。ミールの干渉により、他の型をこれに変化させてしまう。従来のフェストゥムに比べ、高い戦闘力と同化能力を持っている。劇場版に登場。
- 正体不明(マークニヒト)
- こちらはPSP版ゲーム「蒼穹のファフナー」で登場したモデル。通常のマークニヒトが黒色なのに対し、こちらは全身をフェストゥムに同化されているためか金色をしている。原作のマークニヒトと同じく、ホーミングレーザーや大型ワームスフィアーを使用してくるほか、ワームショットやアームブレードも使用してくる上、機動力も極めて高い。残りHPに応じて射撃戦と接近戦を切り替えてくる上に、撃墜してもなおフェンリルで竜宮島を消滅させようとしてくる。この時、自分の機体がマークザインかマークエルフかによって結末が変化する。なお、ブリーフィングでは機体名は出てこないが、ロックオンして名前の欄を見てみると「MARKNICHT」と書いてある。
- フラグメント型
- 原作では登場せず、PSP版ゲーム「蒼穹のファフナー」でのみ登場したPSP版オリジナルのフェストゥム。攻撃方法はプレアデス型(子)と同じで、自機に取りついて自爆してダメージを与える。フェストゥムに同化されたマークニヒトが攻撃を受けた際に飛び散る破片がこれに変化するため、事実上攻撃すればするほど敵が増えることになるが、所詮マークニヒトの破片でしかなく、マークニヒト沈黙時に全て消滅した。ブリーフィングではこの型が存在しないために正式な名称が不明だが、ロックオンして名前の欄を見てみると、「FRAGMENT」と書いてある。ちなみに、フラグメントは「破片」、「欠片」を意味する。
- コアギュラ型
- 攻撃をせずに、ただひたすら同化のみを迫るフェストゥム。明確な敵意を持たないせいか、ソロモンでも敵性と判断されず、発見されにくい厄介なタイプ。甲洋が同化され、あやうく咲良も取り込まれそうになった。別名「スフィンクスの卵」。コア型はコアギュラ型から分岐した存在。
- コア型
- 皆城乙姫のような人類とフェストゥムの融合独立個体。世界に少数しか存在しない。
- マスター型
- 他のフェストゥムを指揮する立場にある上級フェストゥム。普段は同化した人間の姿をしており、他のフェストゥムとはあらゆる意味で一線を画す。劇中ではイドゥンとミョルニアが確認されている。戦闘時にはスフィンクス型形態に変化する。
-
- イドゥン
- 声 - 真殿光昭
- マスター型フェストゥムで、竜宮島とは別の島のコア型フェストゥムであったおかっぱ頭の少年(声 - 白鳥由里)と同化した事で、栗毛の青年の姿をとるようになった。共存を望んだミョルニアとは逆に人類と相容れる事は無いと考えており、更にマークニヒトと由紀恵を同化した時の経緯で「憎しみ」の感情を覚えたために人類との全面戦争を望む。
- 23話で竜宮島を襲撃し、カノンと真矢を一蹴、道夫をも破った上、ジークフリード・システムを総士もろとも奪っていった。
- 蒼穹作戦時には、ジークフリード・システム内の総士に対して、人類軍とアルヴィスのファフナー部隊に対する作戦の立案を要求した。総士が授けた作戦は、作戦としては誤りではなかったが、イドゥンには当初その作戦の意味するところが理解できず、剣司の攻撃を受けたときに初めてその意味を理解した。これが最後までイドゥンを苦しめることになる。
- ミョルニア
- 声 - 豊口めぐみ
- 真壁紅音を同化したフェストゥム。人物像は真壁紅音の項を参照。
- 戦闘時には、女性のような赤い巨体に変化する(フェストゥムは通常、金色)。竜宮島上空で新種のスフィンクス型と交戦し、圧倒的な戦闘力を見せて一騎たちを驚かせた。
- 真壁紅音を同化したことが原因で自我に目覚めているらしく、フェストゥムの一人称である「我々」と明確に区別して、自分を「私」と呼ぶことが多い。
- 紅音や日野、乙姫との接触を通じて、従来フェストゥムにはなかった「発展」「情報」といった概念を理解したようである。
- 自分はフェストゥムであって真壁紅音ではないと称しているが、史彦に対して一騎を育てたことへの礼を言うなど、紅音の人格を持っている様子も見受けられる。
[編集] スタッフ
第12話から文芸統括担当の冲方丁が山野辺と連名で脚本に参加、15話終了を境にシリーズ構成・脚本は山野辺から冲方に交代し、山野辺はベースプランニング協力に配置換えとなった。
- オープニングテーマ
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- 「Shangri-La」
- 作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 歌 - angela
- オープニング画像は第17話より別バージョン(Mk.Sein Ver.)が使用された。また最終話のエンディングテーマとしても使用された。
- この曲は2009年の第2回WBCの日本戦中継の時に「CR蒼穹のファフナー」のCM曲として毎試合流れていた。
- エンディングテーマ
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- 「Separation」
- 作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 歌 - angela
- 「Separation[Pf]」
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- 誰かがいなくなったエピソード(第6,9,21 - 24話)のエンディングテーマとして使用された「Separation」別アレンジ曲。歌詞は二番[13]が使用された。この曲はangelaのアルバム「I/O」に収録されている。
- 「Separation (Off Vocal Version)」
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- 第20話のエンディングテーマとして使用された「Separation」のインストゥルメンタルバージョン。
- 第15話エンディングテーマ
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- 「Proof」
- 作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU / 歌 - angela
- イメージソング
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- 「fly me to the sky」
- 作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 歌 - angela
- この作品のプロモーション開始時には、あたかもこの曲が主題歌であるかのようなキャンペーンが繰り広げられた。
[編集] 各話リスト
- サブタイトルの背景に書かれた文字は、「各回の竜宮島(アルヴィス)の『緯度・経度[14]』」を示している。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 楽園〜はじまり | 山野辺一記 | 羽原信義 | 孫承希 | 羽原信義、山岡信一 |
2 | 告知〜いのち | 榎本明広 | 高橋晃 | ||
3 | 迷宮〜しんじつ | 鈴木吉男 | 吉川浩司 | 北郷通 | |
4 | 逃航〜ふなで | うえだしげる | 高橋晃 | ||
5 | 約束〜ちかい | 二瓶勇一 | 高見明男 | ||
6 | 翔空〜ぎせい | 榎本明広 | 山岡信一、前田明寿 | ||
7 | 家賊〜おやこ | 西沢晋 | 中津環 | 本橋秀之、大浪太 | |
8 | 確執〜こうよう | 大塚健 | うえだしげる | 高橋晃 | |
9 | 同化〜わかれ | 鈴木利正 | 高見明男、前田明寿 | ||
10 | 分解〜すれちがい | 榎本明広 | 堀たえ子、山岡信一 | ||
11 | 旧新〜じんるいぐん | 二瓶勇一 | 高橋晃 | ||
12 | 不在〜あせり | 山野辺一記 冲方丁 | 菱川直樹 | ||
13 | 侵蝕〜フェストゥム | 羽原久美子 | うえだしげる | 高見明男、松村拓哉 | |
14 | 覚醒〜せんりょう | 西沢晋 榎本明広 | 中津環 | 本橋秀之 大浪太 | |
15 | 記憶〜さけび | 大塚健 | 菱川直樹 | 高橋晃 | |
16 | 朋友〜おかえり | 冲方丁 | 羽原信義 二瓶勇一 | 孫承希 | 山岡信一 前田明寿 |
17 | 生存〜しかけ | 榎本明広 | 高見明男、松村拓哉 | ||
18 | 父親〜おもいで | 菱川直樹 | 高橋晃 | ||
19 | 真矢〜まなざし | うえだしげる | 近藤源一郎、松村拓哉 | ||
20 | 燈火〜ともしび | 羽原久美子 羽原信義 | 孫承希 | 高見明男 | |
21 | 咲良〜みらい | 大森英敏 | 菱川直樹 | 高橋晃 | |
22 | 守護〜ちから | 二瓶勇一 | 山岡信一、前田明寿 | ||
23 | 劫掠〜おとり | 榎本明広 | 高見明男、松村拓哉 | ||
24 | 対話〜ミール | 菱川直樹 | 菊池聡延、汐見直 長谷部敦志 | ||
25 | 決戦〜きょうせい | 榎本明広 | 高橋晃 | ||
26 | 蒼穹〜そら | 羽原信義 鷲尾直広 | 羽原信義 | 羽原信義、山岡信一 前田明寿 |
- テレビ放送では25話、26話を纏めて1話(最終回1時間SP)として放送したため、話数は25話、サブタイトルは「蒼穹〜そら」となっている。
- DVDでは25話、26話が独立しているため、25話「決戦〜きょうせい」、26話「蒼穹〜そら」となっている。
詳細は「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」を参照
2010年12月25日より『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』がシネマサンシャイン池袋他、全国公開される。劇場版では来主操と日野美羽の二人の新キャラクターが登場する。
2010年12月16日から21日にかけて、『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』が劇団アフリカ座により池袋のシアターグリーンBIG TREE THEATERにて全10公演上演される。舞台版では羽佐間翔子・容子・カノンを中心に置き、そこから見たファフナーの世界が描かれる。
- キャスト
- スタッフ
[編集] 関連商品
[編集] DVD
販売元はスターチャイルド(レンタル版はクロックワークスが担当している模様)
- Arcadian project 01 (1話 - 3話収録)
- Arcadian project 02 (4話 - 6話収録)
- Arcadian project 03 (7話 - 9話収録)
- Arcadian project 04 (10話 - 12話収録)
- Arcadian project 05 (13話 - 15話収録)
- Arcadian project 06 (16話 - 18話収録)
- Arcadian project 07 (19話 - 21話収録)
- Arcadian project 08 (22話 - 24話収録)
- Arcadian project 09 (25話、最終話収録)
- Arcadian Memory 01 (追憶の楽園 第1話から第16話までの映像をまとめた総集編収録)
- Arcadian Memory 02 (対話の世界 第17話から第26話までの映像をまとめた総集編収録)
[編集] DVD-BOX
2009年2月4日に本編全26話、スペシャル放映された蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT、各種映像特典を収録したDVD-BOXが12枚組で初回限定生産発売された。88Pのブックレット付き。なおRIGHT OF LEFTは未放送シーンを追加し再アフレコを行った完全版となっている。 2011年4月2日、数量限定で再発売。BD-BOX発売決定の告知とともにTwitterで告知された。
[編集] ドラマCD
[編集] サウンドトラック
- FAFNER in the azure-NO WHERE-
- 1枚目 蒼穹のファフナーBGM I(29曲) 音楽:斉藤恒芳、演奏:ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団
- 2枚目 ドラマアルバム I(9話 - 10話あたりが中心となる) 脚本:冲方丁、音楽:斉藤恒芳
- 声の出演:真壁一騎(石井真)、皆城総士(喜安浩平)、遠見真矢(松本まりか)
- FAFNER in the azure-NOW HERE-
- 1枚目 蒼穹のファフナーBGM II 音楽:斉藤恒芳、演奏:ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団
- 2枚目 ドラマアルバム II 脚本:冲方丁
- 声の出演:真壁一騎(石井真)、皆城総士(喜安浩平)、遠見真矢(松本まりか)、皆城乙姫(仲西環)
[編集] キャラクターソング
- 一騎-Flugel- 歌:真壁一騎(声:石井真)
- 真矢-azul- 歌:遠見真矢(声:松本まりか)
- 総士-terra- 歌:皆城総士(声:喜安浩平)
[編集] コミック
原作:XEBEC 作画:現津みかみ 電撃コミック
[編集] 小説
著:冲方丁 表絵・扉絵・挿絵:平井久司 電撃文庫
[編集] ファンブック
[編集] ゲーム
バンダイ(現・バンダイナムコゲームス)より
- 蒼穹のファフナー(PSP)
- アクションシューティング。テレビ版とは違った物語が展開し、翔子や咲良が生存していたり甲洋が同化されないなどオリジナルの展開になっている。途中の岐でマークザインに乗り換えるかマークエルフのままかでエンディングが若干変化する。楽曲などの仕様はOP曲に「shangri-La」、ED曲に「Separation」が使用されている。フルボイス仕様。
バンダイナムコゲームス/バンプレストレーベル
- スーパーロボット大戦K(DS)
- 本作のキャラクター・ロボットが出演。また、CMナレーションを遠見真矢役の松本まりかが務めている。
- スパロボ学園(DS)
- ゲーム内に登場する戦闘シミュレーター「スパロボバトル」にキャラクターと機体が登場。
[編集] パチンコ
2009年2月にSANKYOよりパチンコ台『CR蒼穹のファフナー』のリリースが発表され、同年3月に全国のパチンコ店に設置された。
- ^ タイトルロゴでの表記は「蒼穹のファフナー Dead Aggressor」。
- ^ 小説版およびCD『NO WHERE』参照。
- ^ 総士は一騎に失明させられたことも内緒にしており、二重の意味で負い目となっている。
- ^ 起動実験失敗の詳細は『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』にて描かれている。
- ^ 岩戸から出て最初に出会った立上芹の影響による。
- ^ その後、真壁紅音/ミョルニアが教えた治療法により回復しつつある。
- ^ 『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』の劇中で将陵から指摘されていた。
- ^ 一回目の視聴では見落とされがちだが、既にTV版第一話にて眼鏡を外した際、瞳の色が赤く変色している描写があり、裏設定としてはこの時点から存在していたことが伺える。
- ^ 総士の真矢への気持ちを知った上での人質。
- ^ しかし諒子に関しては僅かなりの情があったのか、甲洋を案じた一面もあった。
- ^ 昏睡状態の甲洋は半同化状態であり、きっかけがあれば完全にフェストゥム化してしまうが、一方で人格を保ってそのまま留まる可能性も、僅かにあった。千鶴がギリギリまで甲洋の凍結を躊躇ったのは、既に総士という前例があったため。「我々の考えは間違いではなかった」という20話のラストの史彦達のセリフはこのことを指している。
- ^ 総士は、他の子供とは異なり、もともと生まれた時から、恒常的に半同化状態にある。半同化になると人は、通常、昏睡してしまうが、彼はそのまま活動できている(DVDリーフレット)。
- ^ 「遺された者」の視点から歌う1番と違い、「亡くなった者」の視点で歌われている
- ^ 現在地点の座標が変わらないのは、1話から3話(島の移動開始前)と帰還を待つ25話から26話のみ。メモリアルブックには竜宮島の航路図が記載されている。
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